不規則な柄や質感を持つ建材の色合わせ
2次元色彩計は測定範囲が広いため様々な質感(木目、大理石風、幾何学模様など)の色合わせをすることが可能です。
測定範囲を指定することにより検査員による誤差の低減が出来、検査、画像データを残すことが出来るので、出荷後の品質保証に使用することもできます。
Ⅰ.木材
木材は床材や柱に使用されますが天然の物のため、色や木目を完全に揃えることは出来ません。これまでは、熟練者により木材の選定が行われてきましたが、2次元色彩計で色や木目を含んだ色の測定をし、木材同士の色合わせに活用することが出来ます。
STEP1:木材の撮影
基準となる木材の撮影をします。
STEP2:検査対象の木材の撮影
検査する木材の撮影をします。
STEP1で取り込んだ基準画像をモニターに表示することもできるので(オーバーレイ機能)簡単に位置合わせすることもできます。
STEP3:撮影した画像の検査したい範囲を指定
STEP2で撮影した画像上で検査に適した大きさで検査範囲を指定します。
従来の分光測色計の測定範囲は狭かった為、測る場所によって色のズレが大きく出ました。
パパラボの2次元色彩計なら広範囲の色度分布を見ることが出来るので、複雑な柄や質感も含めて測定することが出来ます。
Ⅱ.タイル
築年数が長い建物にタイルが使用されている場合、補修用のタイルではなかなか色が合わず周りのタイルから浮いた色になってしまうことがあります。
パパラボの2次元色彩計なら質感(ザラザラ、模様など)を含んだ色の測定が出来るので、補修時に使用するのに最適な色のタイルの選定を行うことが出来ます。
STEP1:タイルの撮影
補修するタイルの周りのタイルを撮影します。
STEP2:補修用タイルの撮影
補修用タイルの撮影をします。
STEP3:色分布のズレを確認
設定した範囲の測定を行います。
基準品・検査品の色分布が表示されます。さらに、それぞれの色分布を一つの色度図上で重ね合わせた色度図が表示され、模様を含んだ色、質感の重なりの度合いをパーセンテージで表示します。