活用事例 医療

パパラボの2次元色彩計は、人の眼に極めて近い感度を持っており、これまで人の眼や勘に頼っていた検査を代わりに行うことができます。
すでに納入実績もございますが、2次元色彩計を用いた実験結果をいくつか紹介します。

事例① pH試験紙 色検査実験


使用機器
 筐体:PPLB-400
 センサー:RC-300
 照明:D50LED照明
検査対象 pH試験紙(カボス果汁・重曹水)

実験方法


1)基準となる変色見本(左)と検査対象(反応させた試験紙)(右)を撮影
2)基準画像のpH0~14までのそれぞれの(a)~(d)の色を囲うように検査領域(緑枠)を指定
3)検査対象も同様にして検査領域を指定
4)基準と検査対象のそれぞれの色分布の形状を比較

撮影・計測結果


パパラボ独自の検査指標であるxy3D一致度(色分布の重なり度合い)で比較すると、最も分布の形状が一致している(=色が似ている)色見本番号が判定
(かぼす果汁はpH3、重曹水はpH9)できました。

事例② 血液バッグ 溶血具合の定量化


使用機器
 筐体:血液バッグ検査装置(特注)
 センサー:RC-300
 照明:平板拡散照明
検査対象 赤血球製剤

実験方法


1)接種当日を検査基準として赤血球製剤A(0[cfu/ml]接種)と赤血球製剤B(10^6[cfu/ml]接種)それぞれ0日目から25日目までの色を2次元色彩計で測定
2)L*(明るさ)、a*(プラスにいくほど赤が増す)、b*(プラスにいくほど黄が増す)をグラフ化

撮影・計測結果


赤血球製剤AはL*a*b*値全てが増加(鮮やかな色に変化)し、赤血球製剤BはL*a*b*値全てが減少(くすんだ色に変化)しました。
菌を接種した赤血球製剤Bについては、目視で溶血と判断された6日以降、a*値とb*値が急激に落ちていることが分かります。

事例③ 錠剤・タブレット 製品色検査


使用機器
 筐体:PPLB-400
 センサー:RC-300
 照明:平板拡散照明
検査対象 薬包中の錠剤・PTPシート

撮影・計測結果


立体形状の検査物の影や、薬包やPTPシートの反射光の影響を受けずに測定できました。もちろん基準と検査品の色差(⊿E)も測定可能です。

事例④ 肌色(うっ血) 経時変化測定


使用機器
 筐体:PPLB-400
 センサー:RC-300
 照明:平板拡散照明
検査対象 指

撮影・計測結果


タイムラプス機能を用いて 輪ゴムを装着(0秒)してからの経過時間(10秒)ごとに自動で撮影、途中で輪ゴムを外し、その色の変化をグラフにしました。
輪ゴムを装着後、a*値(プラスにいくほど赤が増す)とb*値(プラスにいくほど黄が増す)の値が下がっていき、輪ゴムを取り外した瞬間に急激に変化していることが分かります。

事例⑤ 歯磨き粉 色差測定


使用機器
 筐体:PPLB-400
 センサー:RC-300
 照明:平板拡散照明
検査対象 歯磨き粉

撮影・計測結果


見た目にはほとんど同じに見える歯磨き粉(ペースト)ですが、A社を基準にしたときのB/C社はいずれも色差(⊿E)が0.5以上見られました。

事例⑥ 消臭ジェル 色測定


使用機器
 筐体:PPLB-400
 センサー:RC-300
 照明:平板拡散照明
検査対象 消臭ジェル(透明・球状)

撮影・計測結果


各サンプルの色味が、数値(L*値(明るさ)、a*値(プラスにいくほど赤が増す、マイナスにいくほど緑が増す)、b*値(プラスにいくほど黄が増す、マイナスにいくほど青が増す))として計測できました。透明な物でも条件をそろえれば、比較も可能なことが分かります。

製品情報


PPLB-400
卓上型2次元色彩計

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